JINMEI YOU KYO YOU JITAI ─ 57 CHARACTERS
人名用漢字許容字体57字 完全対照表─ 戸籍上の異体字データ
説文解字・字統・漢字源を引用した本サイトの 3,016 字字源データから、 戸籍上有効な人名用許容字体 57 字(CJK 互換漢字 U+F900-U+FAFF)を完全網羅。 新字体・旧字体・康煕字典体の対照表と戸籍登録ルールを解説します。
許容字体
57字
姓名判断 旧字体辞書
287字
Unicode 範囲
U+F900
U+FAFF
字源データ
3,016字
人名用許容字体とは、戸籍法施行規則 別表第二「人名用漢字別表」の 「許容字体」欄に掲げられた、康煕字典に基づく旧字形のこと。
新字体「神(U+795E)」に対する「神(U+FA19)」のように、 一見同じに見えても Unicode 上は別字として区別され、戸籍コンピュータシステムに登録されます。
MAIN TABLE
人名用許容字体 57 字 完全対照表
新字体 ↔ 旧字体(CJK 互換漢字)↔ Unicode codepoint。各字をタップすると字源解説へ。
| No. | 新字体 | U+(新) | 画数 | 許容字体(旧) | U+(旧) | 画数 | 差分 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 01 | 塚 | U+585A | 12 | 塚 | U+FA10 | 13 | +1 |
| 02 | 猪 | U+732A | 11 | 猪 | U+FA16 | 12 | +1 |
| 03 | 益 | U+76CA | 10 | 益 | U+FA17 | 10 | ±0 |
| 04 | 礼 | U+793C | 5 | 礼 | U+FA18 | 5 | ±0 |
| 05 | 神 | U+795E | 9 | 神 | U+FA19 | 10 | +1 |
| 06 | 祥 | U+7965 | 10 | 祥 | U+FA1A | 11 | +1 |
| 07 | 福 | U+798F | 13 | 福 | U+FA1B | 14 | +1 |
| 08 | 靖 | U+9756 | 13 | 靖 | U+FA1C | 13 | ±0 |
| 09 | 羽 | U+7FBD | 6 | 羽 | U+FA1E | 6 | ±0 |
| 10 | 逸 | U+9038 | 11 | 逸 | U+FA25 | 12 | +1 |
| 11 | 都 | U+90FD | 11 | 都 | U+FA26 | 12 | +1 |
| 12 | 館 | U+9928 | 16 | 館 | U+FA2C | 17 | +1 |
| 13 | 鶴 | U+9DB4 | 21 | 鶴 | U+FA2D | 21 | ±0 |
| 14 | 僧 | U+50E7 | 13 | 僧 | U+FA31 | 14 | +1 |
| 15 | 免 | U+514D | 8 | 免 | U+FA32 | 9 | +1 |
| 16 | 勉 | U+52C9 | 10 | 勉 | U+FA33 | 10 | ±0 |
| 17 | 勤 | U+52E4 | 12 | 勤 | U+FA34 | 13 | +1 |
| 18 | 嘆 | U+5606 | 13 | 嘆 | U+FA37 | 14 | +1 |
| 19 | 塀 | U+5840 | 12 | 塀 | U+FA39 | 12 | ±0 |
| 20 | 墨 | U+58A8 | 14 | 墨 | U+FA3A | 15 | +1 |
| 21 | 層 | U+5C64 | 14 | 層 | U+FA3B | 15 | +1 |
| 22 | 悔 | U+6094 | 9 | 悔 | U+FA3D | 10 | +1 |
| 23 | 慨 | U+6168 | 13 | 慨 | U+FA3E | 14 | +1 |
| 24 | 懲 | U+61F2 | 18 | 懲 | U+FA40 | 19 | +1 |
| 25 | 敏 | U+654F | 10 | 敏 | U+FA41 | 11 | +1 |
| 26 | 既 | U+65E2 | 10 | 既 | U+FA42 | 11 | +1 |
| 27 | 暑 | U+6691 | 12 | 暑 | U+FA43 | 13 | +1 |
| 28 | 梅 | U+6885 | 10 | 梅 | U+FA44 | 11 | +1 |
| 29 | 海 | U+6D77 | 9 | 海 | U+FA45 | 11 | +2 |
| 30 | 渚 | U+6E1A | 11 | 渚 | U+FA46 | 12 | +1 |
| 31 | 漢 | U+6F22 | 13 | 漢 | U+FA47 | 14 | +1 |
| 32 | 琢 | U+7422 | 11 | 琢 | U+FA4A | 12 | +1 |
| 33 | 碑 | U+7891 | 14 | 碑 | U+FA4B | 15 | +1 |
| 34 | 社 | U+793E | 7 | 社 | U+FA4C | 8 | +1 |
| 35 | 祉 | U+7949 | 8 | 祉 | U+FA4D | 9 | +1 |
| 36 | 祈 | U+7948 | 8 | 祈 | U+FA4E | 9 | +1 |
| 37 | 祐 | U+7950 | 9 | 祐 | U+FA4F | 10 | +1 |
| 38 | 祖 | U+7956 | 9 | 祖 | U+FA50 | 10 | +1 |
| 39 | 祝 | U+795D | 9 | 祝 | U+FA51 | 10 | +1 |
| 40 | 禎 | U+798E | 13 | 禎 | U+FA53 | 14 | +1 |
| 41 | 穀 | U+7A40 | 14 | 穀 | U+FA54 | 15 | +1 |
| 42 | 突 | U+7A81 | 8 | 突 | U+FA55 | 9 | +1 |
| 43 | 節 | U+7BC0 | 13 | 節 | U+FA56 | 14 | +1 |
| 44 | 練 | U+7DF4 | 14 | 練 | U+FA57 | 15 | +1 |
| 45 | 繁 | U+7E41 | 16 | 繁 | U+FA59 | 17 | +1 |
| 46 | 署 | U+7F72 | 13 | 署 | U+FA5A | 14 | +1 |
| 47 | 者 | U+8005 | 8 | 者 | U+FA5B | 9 | +1 |
| 48 | 臭 | U+81ED | 9 | 臭 | U+FA5C | 10 | +1 |
| 49 | 著 | U+8457 | 11 | 著 | U+FA5F | 12 | +1 |
| 50 | 視 | U+8996 | 11 | 視 | U+FA61 | 12 | +1 |
| 51 | 謹 | U+8B39 | 17 | 謹 | U+FA63 | 18 | +1 |
| 52 | 賓 | U+8CD3 | 14 | 賓 | U+FA64 | 15 | +1 |
| 53 | 贈 | U+8D08 | 18 | 贈 | U+FA65 | 19 | +1 |
| 54 | 難 | U+96E3 | 18 | 難 | U+FA68 | 19 | +1 |
| 55 | 響 | U+97FF | 20 | 響 | U+FA69 | 22 | +2 |
| 56 | 頻 | U+983B | 17 | 頻 | U+FA6A | 18 | +1 |
| 57 | 恵 | U+6075 | 10 | 恵 | U+FA6B | 12 | +2 |
出典: 戸籍法施行規則 別表第二(人名用漢字別表)/法務省 戸籍統一文字情報/ JIS X 0213:2004 附属書 4(互換漢字)/ Unicode Standard CJK Compatibility Ideographs (U+F900-U+FAFF).
SECTION 01
旧字体・新字体・人名用許容字体の違い
旧字体(康煕字典体)は、清の康煕帝が編纂を命じた『康煕字典』(1716 年刊)に収録された字形を指し、 明治・大正・昭和初期の日本で標準とされていた漢字字形です。 例えば「学」の旧字体は「學」、「国」は「國」、「桜」は「櫻」。
新字体は、1949 年(昭和 24 年)の「当用漢字字体表」、1981 年の「常用漢字表」によって 字画を簡略化した字形です。教育・印刷の効率化のため、当用漢字 1,850 字(後の常用漢字 2,136 字)について 旧字体から新字体への切り替えが行われました。
人名用許容字体は、戸籍法施行規則 別表第二「人名用漢字別表」の「許容字体」欄に掲げられた、 旧字体(康煕字典体)に基づく字形のうち、戸籍に記録できる字形として法務大臣が認めた 57 字を指します。 Unicode の CJK 互換漢字 (U+F900-U+FAFF) ブロックに収録され、新字体の通常コードポイントとは別の番号で管理されます。
例えば「神社」の「神」は通常 U+795E ですが、戸籍上「神社の神」を旧字形(U+FA19)で登録したい場合、 出生届に手書きで「神」と書き、戸籍統一文字 N0xxxxxx に該当することを役所窓口で確認すれば、戸籍にその字形が登録されます。
SECTION 02
戸籍登録に使える異体字とは ─ 法務省告示
戸籍に使える文字(戸籍法施行規則 第 60 条)
常用漢字 2,136 字、人名用漢字 863 字、ひらがな・カタカナ・長音記号、それに『戸籍法施行規則 別表第二』に掲載された人名用許容字体 57 字(CJK 互換漢字 U+F900–U+FAFF の一部)が戸籍に記録できる文字として認められている。
出生届で旧字体を選ぶ手順
出生届の名前欄に許容字体(例: 神 U+FA19、福 U+FA1B、祐 U+FA4F)を手書きする。役所窓口で「戸籍統一文字情報の N0xxxxxx に該当」と確認できれば、戸籍コンピュータシステムに登録される。手書き字形が読み取れない場合は字形コードを添付するとよい。
改名・改姓で旧字体を残す
結婚に伴う改姓では、配偶者の戸籍に既に旧字体(例: 髙、邊、德)で登録されている場合、その字形のまま転記される。婚姻届の氏名欄も同様に旧字体で記入できる。家庭裁判所の許可は不要。
履歴書・公文書での扱い
戸籍上の字形(旧字体)が正式氏名となるため、住民票・パスポート・運転免許証・マイナンバーカードもすべて同じ字形で発行される。履歴書・契約書も戸籍に合わせて旧字体を使うのが原則。略字(新字体)で書くと身元確認で齟齬が出るので注意。
SECTION 03
結婚・改姓で旧字体を残す方法
結婚に伴う改姓では、配偶者の戸籍に既に旧字体(例: 髙橋・渡邊・德川)で登録されている場合、 その字形のまま新戸籍に転記されます。婚姻届の「氏名」欄も同様に旧字体で記入できます。家庭裁判所の許可は不要です。
ただし、新字体の戸籍に新しく旧字体を導入することは原則できません。 たとえば自分の戸籍が「高橋」(新字体)で、結婚相手も「高橋」だが個人的に「髙橋」を名乗りたい、というケースでは 家庭裁判所の許可(氏の変更)が必要になります。
一方、子どもの命名では、出生届の段階で人名用許容字体 57 字を選ぶことができ、家庭裁判所の許可は不要です。 例: 「祐輔(U+FA4F)」「響子(U+FA69)」「福太郎(U+FA1B)」など。
命名上のヒント
熊崎式姓名判断は旧字体の画数を本字として用います。 例えば「祐」は新字体 9 画ですが、許容字体(U+FA4F)では 10 画として扱われ、 総画数が変わるため姓名判断の結果が変わる可能性があります。
SECTION 04
履歴書・公文書での旧字体の扱い
戸籍上の字形が正式氏名となるため、住民票・パスポート・運転免許証・マイナンバーカード・健康保険証は すべて戸籍と同じ字形で発行されます。履歴書・契約書・銀行口座・賃貸契約も戸籍に合わせるのが原則。
略字(新字体)で書くと身元確認で齟齬が出る場合があります。例えば戸籍が「澤」なのに履歴書を「沢」と書くと、 源泉徴収票や社会保険手続きで戸籍記載と一致せず、修正が必要になることがあります。
ただし、近年は事務効率化のため新字体への置換を認める運用も増えており、特にデジタル文書(メール・チャット)では 新字体で表記しても実害はありません。重要書類のみ戸籍字形を使用する、という二重運用が現実的です。
- 必ず戸籍字形:パスポート、戸籍謄本、不動産登記、相続関連書類
- 原則戸籍字形:履歴書、契約書、銀行口座、住民票、運転免許証
- どちらでも可:メール署名、名刺、SNS、社内チャット
SECTION 05
韓国・台湾系日本人/古い家系での旧字体
明治・大正期に登録された家系
1949 年の当用漢字字体表より前に作られた戸籍は、ほぼすべて康煕字典体(≒ 旧字体)で記載されていた。戦後の戸籍簡素化(1948 年戸籍法改正)で多くは新字体に置き換えられたが、家督相続や改製のタイミングで旧字体のまま現在に至る家系も多い。
在日韓国・朝鮮系の方の名前
韓国・北朝鮮では現在もほぼ康煕字典体(漢字を使う場合)が標準。日本に帰化・婚姻した際、本国の漢字字形をそのまま戸籍に記録するため『朴』『金』『張』など旧字体を含む姓が多く残る。
台湾系の方の名前
台湾は現在も繁体字(≒ 康煕字典体)を公用文字とする。日本帰化時に『陳』『林』『黃(黄の旧字)』『張』などの旧字形をそのまま使用するケースが一般的。
寺社・伝統工芸の家系
神主・住職・宮大工・茶道家元など世襲制の家系では、家名の格式を保つため意図的に旧字体(『澤』『邊』『德』『眞』など)を維持することが多い。
よくある質問 ─ 旧字体と人名用許容字体
Q.旧字体って何ですか?
1949年(昭和24年)の「当用漢字字体表」より前に使われていた、康煕字典に基づく漢字字形を指します。例えば「学」の旧字体は「學」、「国」は「國」、「桜」は「櫻」です。本サイトの旧字体マッピングは約280字を収録し、姓名判断の主流派である熊崎式は旧字体の画数を本字として採用します。
Q.旧字体は戸籍に使えますか?
戸籍法施行規則 別表第二の二「人名用漢字許容字体」に掲載された57字(CJK互換漢字 U+F900-U+FAFF の一部)が戸籍に登録できます。代表例は「神(U+FA19)」「福(U+FA1B)」「響(U+FA69)」「祐(U+FA4F)」など。出生届・婚姻届で許容字体を選択すると、戸籍にその字形のまま登録されます。
Q.履歴書や公文書では旧字体を使うべきですか?
戸籍上の字形が正式氏名となるため、戸籍が旧字体で登録されている方は、履歴書・契約書・銀行口座・パスポートすべて旧字体で統一するのが原則です。新字体(略字)で書くと、住民票・運転免許証との照合で齟齬が出る可能性があります。
Q.旧字体と新字体で姓名判断の結果が変わるのは本当ですか?
本当です。熊崎健翁が体系化した熊崎式姓名判断は旧字体(康煕字典体)の画数を本字として採用するため、例えば「学(8画)」を「學(16画)」と数えると総画数が大きく変わります。本サイトの診断は熊崎式(旧字体)と桑野式(新字体)の両方の結果を併記しています。
Q.韓国・台湾出身の家系で旧字体が残っているのはなぜ?
韓国・北朝鮮では康煕字典体(≒繁体字)、台湾では繁体字が現在も標準字形として使われています。日本に帰化・婚姻した際、本国の漢字字形がそのまま戸籍に転記されるため、「朴」「金」「張」「陳」「林」など旧字体を含む姓が多く残ります。これらは戸籍上の正式字形として法的に保護されます。